健康診断の日は、タニタ食堂へ

「元気の源は健康です」

これは、どこかで何度も聞いたことのあるような言葉。

 

でも、最近になってようやくその言葉の重みが

 

心に沁みるようになりました。

 

みなさんは、自分に優しくできていますか?

 

精神的にも、肉体的にも——。

 

私の家族には、

精神的にしんどさを抱えている人が二人います。

 

毎日一緒にいると、正直なところ私自身もしんどい。

 

でも、それ以上に、彼ら・彼女らの方がもっと苦しいのだろうなと思うと、

「私のことは後回しでいいや」と、つい思ってしまう。

 

でも、ふと立ち止まってみると、

それって本当に“自分を大切にしている”って言えるのかな、

とも思うのです。

 

私は今、60歳を迎えようとしています。

 

ありがたいことに、これといった大きな不調もなく、

日常を過ごせています。

 

唯一、「早く稼げるようになりたい病」にかかっているくらいで(笑)。

 

これもまぁ、元気の証拠ということで。

 

 

先日、年に一度の健康診断へ行ってきました。

 

いわゆる、検査専門の施設です。

 

スムーズに各検査を終えて、最後はいよいよ「胃のレントゲン」。

 

バリウムです。


あれ、好き嫌い分かれますよね。私は…嫌いじゃないんです。

 

技師さんに「そんなに味わって飲まない方が良いですよ〜」と

注意されるくらい、ゆっくり飲んでしまうタイプ(笑)。

だって、せっかくなので味わいたいじゃないですか。

 

「はい、これで終わりです」と言われ、着替えて、

お会計を済ませて、帰りは楽しみにしていたタニタ食堂へ。

栄養バランスばっちりで、見た目も優しいごはん。

なんだか、体がホッとするんですよね。

 

…と、その前に更衣室で気づきました。

「背中、痛い…?」

 

胃のレントゲンのときに自分でくるくる回ったあたりでしょうか。

 

でも、こんなに痛くなるもの? 座っていると何ともないのに、

歩くとズキズキする。

 

どうしよう…。

 

「せっかく医療のプロがたくさんいる場所にいるんだから、ちょっと聞いてみよう」

勇気を出して受付の方に声をかけました。

 

「すみません。バリウムを飲んでから、背中が痛くて…」

 

すると、すぐに看護師さんが対応してくださり、

内科の先生へ。

 

たったそれだけのことなのに、ものすごく安心しました。

 

「ちょっと痛みが軽くなってきました」と伝えると、

 

「よかった。先生に診てもらうと、もっと安心しますよ」

 

って、若い看護師さんが優しく声をかけてくれる。


「若いのに、しっかりしてるなあ…」なんて、

つい親目線で思ってしまう自分に、ちょっと苦笑い。

 

実際に先生に診てもらい、話を聞いてもらっただけで、

なぜか痛みもすっかり消えてしまいました。

 

「痛くなくなりました」とお礼を伝えると、

「よかったです。でも、帰ってからまた痛くなったら、いつでも言ってくださいね」

 

…その一言が、胸に残りました。


こんな風に、

心からの気づかいの言葉をもらったのは、

いつぶりだったでしょうか。

自分に大きな不調がないと、

こういう温かさを受け取ることも、

少なくなるのかもしれません。

 

「私は、私に優しくできているのかな?」

 

心の中で、ふと問いかけてみました。

 

長生きしたいわけじゃない。


死ぬことにも、正直なところ、あまり抵抗はありません。


でも、だからこそ——

 

“今日”、この瞬間を大事にしよう。


“今の自分”に優しくしよう。

 

毎日頑張ってる私へ、


「よくがんばってるよ」って言ってあげよう。

 

体のために、心のために。


年に一度の健康診断、

そして帰りにタニタ食堂

それは、私から私への、ささやかなご褒美でした。