相談することの大切さに気づいた日
ふと、自分のこれまでの人生を振り返る瞬間って、
誰にでもあると思います。
特に、節目の年齢が近づくと、
「あの時の選択は正しかったのかな」とか、
「もっと別の道もあったかもしれない」と思い返すことが増えますよね。
私も、まさにそんな時期を迎えています。
「相談しない」が私の当たり前だった
これまでずっと「自分で決めたことだから後悔しない」と
思って生きてきました。
でも、最近になってふと思ったんです。
もしかして私、
「相談したくなかっただけ」だったのかもしれないって。
相談することで否定されるかもしれない。
相手の意見に振り回されるのが怖かった。
自分で決めてしまえば、誰にも文句を言われないし、傷つかずに済む——。
そんな気持ちが、ずっと心の奥にあったように思います。
私は末っ子だったので、「甘えてる」と思われたくないという意識が強かったんです。だから、悩みがあっても自分で抱え込んでしまうクセがついていました。
「相談って、しても無駄」そんな思い込み
家族とだって衝突はあります。
考え方も、感じ方も違うからこそ、時にぶつかるし、
気持ちが通じないこともあります。
「どうせわかってもらえない…」そう思って、
ますます相談できなくなっていました。
職場でもそうでした。
上司に相談しても「マニュアル見て」とか「書いてあるから読んで」と返されると、
「じゃあ、もう聞かなくていいや」と諦めてしまう。
実は、その繰り返しが「相談って意味ない」という思い込みを強めていたのかもしれません。
相談の本当の意味に気づいたのは…
そんな私が、ようやく「相談ってこういうことか」と思えたのは、
50代半ばを過ぎてからでした。
信頼できる上司との出会いがきっかけでした。
その方には、どんな小さなことでも話せて、
話すたびに少しずつ心が軽くなっていくのを感じました。
相談って、ただ答えをもらうためじゃないんですよね。
話すことで、自分の中でモヤモヤしていた気持ちが整理されていったり、
相手の言葉から新しい視点をもらえたり——。
相談は、相手と気持ちを通わせながら、
自分を見つめ直す大切な時間なのだと知りました。
「相談してよかった」初めてそう思えた高校時代
実は、私が初めて「相談するってこういうことかもしれない」と
思えたのは高校生の時でした。
部活(ハンドボール部)を辞めたくて仕方がなかった。
でも、親に言い出せずにずっと一人で抱えていました。
ある日、思いきって母に気持ちを打ち明けた時、
自然と涙があふれてきました。
あの時、ただ話すだけでこんなに気持ちが楽になるんだと、
初めて知りました。
相談って、「聞いてもらう」だけでもいいんだって、あの経験が教えてくれました。
相談せずに選んだ道と、その後悔
それでも、相談しないまま進んでしまった道もたくさんあります。
父が病気で余命を知らされた時、私は遠くで働いていて、
伯母に「仕事を辞めて帰ってきなさい」と言われ、
相談せずに仕事を辞めました。
でも後から母に「辞めなくてもよかったのに」と言われて、
少し心が揺れました。
主人の転勤の時も、母が倒れたことで私は単身赴任をお願いする決断をしました。
「兄の家庭では無理だろう」と勝手に思い込み、
誰にも相談しなかったけれど、あの時、
話していれば違った展開があったのかもしれません。
今だからこそ、思えること
相談しなかったことで後悔がゼロ、
というわけではありません。
でも、その時の私には、そうするしかなかった理由もちゃんとあった。
大切なのは、これから。
これからは、もっと周りに頼ってもいい。
もっと「話す」ことを大切にしてもいい。
「相談すること=弱さ」ではなく、「相談すること=信頼の証」なんだと、
今なら思えます。
最後に:相談は、心をつなぐ架け橋
相談って、ただアドバイスをもらうだけじゃなくて、
相手との信頼関係を築くためのコミュニケーションなんですよね。
一人で抱え込むのをやめて、誰かと一緒に考えていく——。
そんな小さな一歩が、心を軽くし、
未来の選択肢を広げてくれることもあります。
これからの私は、もっと相談しながら、
まわりと対話しながら、自分らしい人生を歩んでいきたいと思っています。